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オペラ好きだったあの頃

「魔笛」の映画が公開されるらしい。本館ブログの方の、本関係の知り合いの方の記事で知った(Tさん、ありがとう♪)。



高校生の頃から数年間、オペラ好きだった時期がある。

音楽と言うものに興味をもち始めたその頃、ミラノ・スカラ座の引越し公演があった。
田舎の高校生だった私は、教育テレビで初めてオペラの舞台を観た。
(以降、オペラはほぼテレビ鑑賞。舞台も観たことはあるが小規模のもの)

回り舞台、華やかな舞台装置、きらびやかな衣装。だが、なんと言っても「声」だった。

いくつか観た舞台のうち、印象に残っているものを挙げてみると・・・


♪モーツアルト「フィガロの結婚」(テレビ映画版)
舞台ではなくセットで演じられる。伯爵夫人の部屋だったり、夜の庭だったり。
リアルでわかりやすく、とても良かった。多分、2~3作目に見たのだと思う。これを観てオペラが好きになった。
キャストもとっても豪華で、
 アルマヴィーバ伯爵:フィッシャー=ディスカウ(バリトン)
 伯爵夫人:キリ・テ・カナウ(ソプラノ)
 フィガロ:ヘルマン・プライ(テノール)
 スザンナ:ミレルラ・フレーニ(ソプラノ)
 ケルビーノ:アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
だったと思う(前後して舞台版も観ているので、混じっているかも。ただ、テレビ映画版・舞台版のキャストはほぼ同じだったと思う)。
フレーニの声は別珍のよう。キリ・テ・カナウは鳴り響く鐘。理知的なフィッシャー=ディスカウも良かったが、なんと言っても女声にうっとりした。
バルツァはこの頃メゾだったが、その後ソプラノに転向したとか。メゾからソプラノに行く人は珍しいらしい。非常な努力だったとか。


♪プッチーニ「ラ・ボエーム」
 ロドルフォ:ヘルマン・プライ〈テノール)
 ミミ:ミレルラ・フレーニ(ソプラノ)
 (あと忘れた)
4幕もの。1・2幕がとにかく好きだった。当時、カセットデッキをテレビの前に置いて録音した音質のめちゃくちゃ悪いテープを、伸びきるまで聴いた(時代が・・・爆)。
1・2幕はメロディーを空で歌えるほどだった(今は全然わかりません)。
1・2幕は短いんです。特に2幕は短い。序曲から切れ目なく2幕まで続いているところも覚えやすい要因。
パリの下町に住むボヘミアンたち。詩人(ロドルフォ)お針子〈ミミ)その他画家・建築家などが登場人物で、ロドルフォとミミが出会い、喧嘩別れし、再び出会い、ミミの結核罹病、ミミの死・嘆き・・・とわかりやすいストーリー。最後のロドルフォの「ミミ~」の嘆き悲しむ歌が泣ける。
ミミのアリア「私の名はミミ」や、ロドルフォのアリア「冷たい手よ」などが有名で、好きだった。「私の名はミミ」ではミミが「私の名はミミ。でも本当の名はルチアと言うの。お針子をしながら神に祈り、静謐に暮らしています」などと歌う。(ここで、そうか、本当の名はルチアだったんだ~などとわかるわけです)
で、
この2幕にでてくるムゼッタのアリア「私が町を歩けば Quando me'n vo'」が大好きだった。今も好き。で、ピアノ再開後、この曲に意外なところで出会うのだが・・・・(この件に関しては、次のポストにあげます)


♪ロッシーニ「セビリアの理髪師」
 伯爵:フランシスコ・アライザ(テノール)
 ロジーナ:ルチア・ヴァレンティーニ=テラーニ(メゾ)
 (あと忘れた)
「フィガロの結婚」の前日譚。
ちなみに「フィガロ」のストーリーは、伯爵の理髪師フィガロが、恋人スザンナとの結婚を控えているところ、伯爵がスザンナに懸想し、初夜権などというトンデモない法律を再開しようとする。ちなみに初夜権とは、結婚前に領主が乙女の貞操をいただくというもの。おいおい。
一方で伯爵は、伯爵夫人の貞操を疑う(小姓ケルビーノと何かあるのではないかと)。
困った面々は機転と策略を利かせ、伯爵にお灸をすえ、上手くもとの鞘に納まり、各々愛を再確認する・・・という話である。
でもって、前日譚の「セビリア」では、町娘ロジーナに恋する伯爵が、町の便利屋(と、自ら歌う)理髪師フィガロの助けを借りて、無事求婚するというストーリー。ロジーナに横恋慕する初老オヤジなんてのもでてきたかも。
「フィガロ」のトンデモ伯爵を知っていると、「セビリア」の伯爵は本当に同一人物か・・・と思いたくなる初々しさです。
で、その瑞々しい伯爵を、当時売り出し始めのアライザが歌いました。リリックでとろけるような声。すごーく素敵だった。このあと、「魔笛」のタミーノ王子も聴きましたが、両方ともうっとりX5くらいだった。その後オペラから遠ざかり、聴かなくなりましたが、アライザはワーグナーにいったとか。もともとリリックな声が好きなので、ちょっと残念だった。
当時はテノールと言うとメタボな体型の方が多い中、アライザはスマートでルックスも素敵だった。今はオペラ歌手の方でも、あまりメタボではないようですね。
ロジーナ(伯爵夫人の名前はロジーナだったんだ・・・などと、ここで判明するわけです)のテラーニもよかったなあ。珍しいコロラチューラ・メゾだったんです。
通常コロラチューラというとソプラノのうんと高い声で、「魔笛」の夜の女王なんかがレパートリーです。夜の女王のアリアには3点Fが出てきます。これは、モーツアルトの知り合いに、とても高い声の出る歌手がいたからとか。
メゾの音域でコロコロと転がすような声質。キュートなロジーナだった。
「セビリア」のロジーナはもともとはメゾ用に書かれたとか。でも通常はソプラノで歌われるよう。テラーニのは、メゾ用で歌われたようです。



♪モーツアルト「魔笛」
 夜の女王:エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)
 タミーノ王子:フランシスコ・アライザ(テノール)
 (あと忘れた)
アライザは前項の通り。素敵だった。個人的には、セビリヤのほうが好きだったが。
グルベローヴァのコロラチューラ・ソプラノにうっとり。
「魔笛」自体は大好きで、双子妊娠中@2ヶ月間入院+絶対安静+張り止め点滴うちっぱなし中に、同じモーツアルトの「レクイエム」とともに聴きまくった。聴きすぎてその後聴いていないが(爆)
さて、その後時は経ち、なんとなくオペラから離れ、高校生だったあの頃から10数年後、オペラ好きの方とオペラの話をしたとき、グルベローヴァは既に夜の女王ではなくなり、スザンナでもなく、伯爵夫人だったとか。
歌い手達は、年とともに声が低く太くなる場合が多い。リリコ(軽い声質)だった声がドラマティコ(劇的な声質)にかわり、音域も低くなる。役柄でいうと、夜の女王はコロラチュラ・ソプラノ(ソプラノの最高音域でコロコロした声質)、スザンナはリリコ(軽やかで高い音域)、伯爵夫人はもう少しドラマティックな声質になる。
フレーニもスザンナではなく伯爵夫人で、フィッシャー=ディスカウも歌っていない(でも、とても長期間にわたって歌った歌手だった)。
それからさらに10年近くたつ。今や往年の歌手たちやいかに。自分も歳をとるわけだ。

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コメント

わぁ♪スゴイですね!
オペラ聴かれてたんですかっ!?(尊敬☆)
憧れてはいるのですが、敷居高そうで・・・ついでにチケットも高いから一度も生で聴いたことないんです。
ラ・ボエームは何かで耳にしたことがあって、機会があったら聴いてみたいなぁ。
しかし、スゴイ。。。

投稿: 自由の女神 | 2007年7月12日 (木) 23時22分

自由の女神さん、こんにちは♪

オペラは楽しいですよ~~是非是非(はあと)
ナマの舞台は私もほとんど観たことありません。見たのも小さいもので、ピアノ伴奏です。
なので、私のオペラの記憶はほぼテレビ観賞(+CD鑑賞)です。
ラ・ボエームは本当に大好きでした。夢中になるとそればかっりになる癖は、この頃培われたのかも(爆)

投稿: kali〈管理人) | 2007年7月14日 (土) 08時28分

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