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フィギュアスケート世界選手権

2010年フィギュアスケート世界選手権男子シングル
高橋大輔選手優勝おめでとうございます。



フィギュアスケートはTV放映していれば大抵見てはいたが、さほどファンと言うほどではなく、それも女子の方を見ることが多かった。

それが、バンクーバーオリンピックで、男子フリープログラムの演技を見て以来、高橋大輔選手の俄かファンになってしまった。

以来一ヶ月、過去の演技映像やインタビュー映像を見まくっていた。


バンクーバーのフリープログラムを見ていて、急に「・・・こんなピアノを弾きたい」と思った。

今まで、色々なピアニストの演奏を聴いて、「こんなピアノが弾きたい」「こんな音を出してみたい」「こんな風に弾きたい」と思ったことはたくさんある。
他の楽器や歌を聴いて「こんな風に弾きたい」と思ったこともある。

しかし、音楽以外で「こんな音で弾きたい」と思ったことは一度もなかった。
スポーツよりは芸術と言う点に関しては近いと思われる美術でも、音楽と並んで好きでたまらない本でも、こんな風に感じたことは一度もなかった。

高橋選手のあの「道」の演技を見たときの感動は、今までにない体験だった。

そのときはとても言葉には出来ないと思ったけれど、今になって考えてみると、確かな技術の上に成り立った、力強かったりしなやかだったり、時にはコケティッシュだったりする動き、何よりもその音に感動し、そしてその感動をそのまま表現する演技。
動きと演技を音と演奏に変えれば、そのときの言葉にならない感動の一部をあらわせるかなあと思う。


2008年秋、右ひざの靱帯断裂と言う大怪我をし、手術。フィギュア選手としてはその後第一線に戻った選手はほとんどいないと言われるような状況から、同年クリスマスに退院。
その後1日8時間のリハビリを続け、4月にようやく氷の上に戻り、ジャンプの練習を再び始めたのは5月以降。
怪我後、スケートに復帰してから一年たたないうちに、オリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダル。
本当に偉業だと思います。

かつて、試合でジャンプ一つ失敗するとその後立て直せない心の弱さを、落としたら砕け散るガラスに例えて、「ガラスのエース」などと言われた高橋選手。
怪我のみならず、色々な困難を経験するたび、そのガラスを何枚も重ね
て厚く硬くしてきたように私には思えます。

高橋選手のガラスのハート、私は好きなのです。
自分の弱さも感動も、全部まっすぐ見つめて、てらいなく表現できるのは、ガラスの透明さがあるからこそと思えます。
ガラスが薄かったら、何枚でも重ねて厚くすればいい。
今の高橋選手は、仮に落としたとしても、少しくらいひびが入っても、簡単には割れない、自ら修復できる厚いハートの持ち主に思えます。

「自分の弱さは強さでもある」
高橋選手は語っていたそうです。
その弱さを認め、見つめ、自分のものに出来るから、だからあんなたおやかな表現が出来るのかも。

世界選手権、ショートもフリーも1位で、完全優勝ですね。
高橋選手、本当におめでとうございます。

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